『未来の東京』戦略
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暮らし方・働き方・価値観が大転換している‣都内企業のテレワーク導入率は約6割を記録し、通勤電車の混雑が一時的に解消した。‣自宅に居ながら働く環境が進み、働く場と居住の場が融合した「職住融合」へシフトし、オフィスの機能や役割も大きく変化していくことが見込まれる。働き方が大転換した「働く場」と「居住の場」の融合が進みつつある▶「密」から「疎」へ、「対面・接触前提」から「非対面・非接触前提」への社会変化の中で、コミュニケーションの取り方が大きく変わりつつあり、つながりを失い、孤独感や悩みを抱える人の増加も懸念される。▶一方で、コロナ禍において、テレワークや時差出勤の普及や満員電車の一時的な解消といった、目指す未来の姿が現実化するなど、「新しい日常」における希望の光が見えている。▶社会の変化・変革を見据え、「新しいつながり」や「新しい暮らし方・働き方」の実現、「過密から快適な都市構造への転換」による新たな価値の創造など、持続可能な都市づくりを模索していく必要がある。‣2020年の出生数は過去最少を更新する見通しであり、コロナ禍の影響が本格化する2021年は更に落ち込む可能性も指摘される。更なる少子化が懸念される‣仲間との集い、スポーツ・趣味を楽しめないなど、不安を抱く高齢者が増加している。‣在住外国人から、経済困窮などの相談が多く寄せられている。マスク着用によるコミュニケーションの難しさなど、障害者の生活にも大きな影響が生じている。不安や悩みを抱える人の増加が懸念されるコミュニケーションの在り方が変わった‣オンライン会議やオンライン授業など、対面が前提であった行動の多くがオンラインで済むようになった。‣スマート化の進展や脱炭素化への志向、人々の価値観の変化などを踏まえた持続可能なまちづくりなど、都市のあり様が問われている。都市のあり様が問われている9100年に1度の災禍により、大きな社会変革が起きている

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