『未来の東京』戦略
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○科学技術や教育、生活支援など、多様な分野において自治体や企業と連携した研究を行うなど、大学は地域や社会の活性化、新たな価値の創造にも大きな役割を果たしている。また、リカレント教育の展開など、生涯を通じた学びやキャリアアップの場としての役割も大きくなっている。○また、大学が有する緑豊かなキャンパスは、子供や高齢者をはじめ地域の人々にとっても、憩いや交流の場となり、キャンパスがまちに開かれることで、市民の貴重な居場所ともなり得る。○東京には、様々な分野に強みを持つ大学が数多く存在しており、これらの知の集積は大きな財産である。東京の持続的な成長のため、大学の知見や新たな発想を都の政策と結びつけるべく、都内大学との定例懇談会を設置するとともに、都内大学研究者による事業提案制度や、都と大学との共同事業を実施している。○これまで、懇談会において長期戦略の策定に向けた意見交換を行うほか、大学研究者からの提案の政策への反映等を行ってきた。今後も、大学との連携を更に深め、都の政策のブラッシュアップにつなげていく。○都内には世界有数の大企業が多く所在しているほか、高度な技術力を有する中小企業、先進的なアイデアで社会的な課題に取り組むスタートアップなどが集積している。地域の課題解決にデジタルの力を使って取り組むシビックテック等を含め、官民が連携して、社会課題を解決し、都民生活の質の向上を実現していく。○課題解決に当たっては、幅広い分野におけるイノベーションが不可欠であり、これを支えるのは、技術開発に向けた企業の絶え間ない努力である。ベンチャー・中小企業と大企業が連携したオープンイノベーションの推進や企業ニーズを満たすオープンデータの取組など、民間企業等と連携・協働して政策を推し進めていく。<大学との定例懇談会の様子>民間企業等との連携<東京都の新型コロナウイルス感染症対策サイト><都と大学の共同事業(やさしい日本語の普及)>大学との連携345

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