『未来の東京』戦略
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SDGsの目線で政策を展開する地球規模の課題解決を先頭に立って進め、持続可能な都市・東京を実現する(コロナ禍により、SDGsの重要性が改めて認識された)○新型コロナの世界的大流行は、世界中で人や物の往来を滞らせ、社会経済活動に甚大な影響を及ぼした。コロナ禍は、医療体制が脆弱な国のみならず先進国を含めた様々な国に影響を及ぼし、人々は当たり前の生活を維持することが困難になった。(SDGsの達成に大都市の果たす役割は大きい)○SDGsは、2015年9月の国連サミットで採択された2030年を年限とする国際目標であり、持続可能な世界を実現するための17のゴールから構成され、発展途上国のみならず、先進国を含む全ての国々の共通目標となっている。○そして、目標達成に当たっては、国レベルの取組だけでなく、自治体レベルでの取組が期待されている。特に「都市」の時代と呼ばれる現代において、都市機能が高度に集積し、エネルギー・資源を大量消費する東京をはじめとする世界のメガシティが、共通の理念を持ち、ゴールに向かって取組を推進する意義は非常に大きい。出典:国際連合広報センター「持続可能な開発目標(SDGs)報告2020概要」○また、国連のSDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)に関する報告書では、コロナ禍の打撃を最も受けたのは、最も脆弱な立場に置かれた人々とされている。日本においても、社会的弱者がよりコロナ禍の影響を受けやすい社会構造は同様である。○このように、地球規模で持続可能性に関する課題に直面する中、世界共通で取り組むSDGsの価値について、改めて認識が広がっている。全国や世界の様々な主体とともに取組を進めることで、コロナ禍を乗り越え、持続的で強靭な社会を実現していかなければならない。346

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