『未来の東京』戦略
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優良事例の横展開ノウハウの共有推進2:区市町村と共に持続可能な東京を実現する○都民に身近な行政サービスを提供する区市町村が、地域の課題を踏まえた特色のあるSDGsの取組を推進し、その取組を他の区市町村と共有するなど、都と区市町村が連携・協働しながら、持続可能な都市の実現に取り組んでいく。‣区市町村の実状に合わせてSDGsの積極的な取組を後押しするとともに、都の施策との連携を図る。‣区市町村の取組をとりまとめ、都の取組とともにウェブサイト等で公開することにより、優良事例の横展開などを促進する。都と区市町村との連携SDGs施策の連携・後押しや先進事例の共有等により、区市町村の多様な取組が都内に展開東大和市の取組日野市の取組板橋区の取組取組の連携・協働豊島区の取組○豊島区は、「消滅可能性都市」と指摘されて以降、文化を基軸に持続発展する「“まち全体が舞台の誰もが主役になれる”国際アート・カルチャー都市」を目指し、取組を行っている。○池袋駅周辺では、4つの公園を整備するとともに、各公園で活動するエリアマネジメント組織の連携を図りつつ、環境に優しい電気バス「IKEBUS」で公園を結ぶことなどにより、賑わいや回遊性を拡大し、誰もが主役となる都市空間の形成を図っている。○これらの取組が高く評価され、令和2年7月には内閣府から「SDGs未来都市」及び「自治体SDGsモデル事業」に選定された。<イケ・サンパーク>○東大和市では、SDGsに取り組む民間企業等とパートナーシップを深める官民連携を推進している。○具体的には、株式会社セブン-イレブン・ジャパンやコカ・コーラボトラーズジャパン株式会社、公益財団法人日本財団、清掃事業協同組合等多様なステークホルダーと連携してペットボトルの回収に取り組むなど、資源の有効活用を図っている。○こうした民間企業等との連携により、SDGsのゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」の充実を図り、SDGsの達成に向けて取り組んでいる。<ペットボトル回収機>○日野市では、高度成長期に移住してきた就業者の多くが高齢期を迎え、後期高齢者の急増により医療・介護をはじめとした諸課題が深刻化する、いわゆる「2025年問題」への取組を進めている。○SDGsの視点を取り入れることで産学官民の連携を加速し、持続可能なベッドタウンの姿を実現するために、「市民・企業・行政の対話を通した生活・環境課題産業化で実現する生活価値(QOL)共創都市日野」を掲げ、令和元年7月に内閣府から「SDGs未来都市」に選定された。対話と実践の場としてリビングラボを実施することで、社会課題に連携して取り組みやすい仕組みづくりを行っている。<日野リビングラボ>○板橋区は、令和3年に「いたばし№1実現プラン2025」を策定し、ポストコロナ時代の新たな日常の構築に向けてSDGs戦略を掲げるなど、持続可能な区政の発展に向けて積極的な取組を進めている。○令和2年にリニューアルした「板橋こども動物園」は、動物園を核とした加賀エリアのにぎわい創出(経済)、地元商店街や企業との協働による地域づくり(社会)、施設の壁面・屋根の緑化による省エネルギー化や動物を通して生物多様性を学ぶ教育(環境)など、経済・社会・環境の好循環に配慮して整備された。<板橋こども動物園>349

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