『未来の東京』戦略
368/394

大胆な未来の展望こそが、時代を切り拓く「二十世紀の豫言」が示す意味○今からおよそ120年前、20世紀の幕開けとなる1901(明治34)年1月2日と3日発行の報知新聞に、「二十世紀の豫言」という未来予測記事が掲載された。○この記事は、電気通信、運輸、軍事、医療、防災など、23項目について、20世紀中に実現するであろう科学技術と生活の内容を、大胆に予測したものである。○100年以上前の当時では、「そんなばかな」とも思われた話が、今では、多くのものが実現されている。政府の科学技術白書によると、12項目が実現、5項目が一部実現しているとされており、その予測精度や生活描写の豊かさに驚かされる。○一見、荒唐無稽だと思えるアイデアも、時と人の叡智と情熱、努力を注ぎ込めば実現につながることを歴史が証明している。○我々は、今、新しい時代の入口にいる。従来の発想の延長線上では、新しい時代を切り拓くことはできない。大胆で自由な発想で考え果敢に挑戦し続けることが、明るい未来を実現する上で重要である。1901年1月2日発行1901年1月3日発行<付録資料>366

元のページ  ../index.html#368

このブックを見る