『未来の東京』戦略
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•新型コロナウイルスの感染拡大の中で、非対面・非接触で社会活動を営むため、オンライン会議やテレワークの急速な普及、オンライン診療の要件緩和、教育のICT化など、デジタルツールの活用が進められた。•しかし、日本社会にははんこ文化や出社・対面を前提とした業務が根強く残っており、行政手続のオンライン化率が低いなど、デジタルシフトの遅れの深刻さが明らかになった。•世界では、コロナ禍の初期の段階から、感染経路追跡アプリの開発やオンライン授業の徹底など、デジタル化やデータ活用等を通じて、ウィズ・コロナの生活様式への移行に成功した国もある。•デジタルトランスフォーメーションが、人々のQOLを高め、国や都市の競争力を左右する大きな鍵であり、今こそ、日本・東京は、危機感を持って取り組んでいかなければならない。コロナ禍の中で、デジタルツールの活用が進んだ⃝オンライン会議ツール「Zoom」の全世界1日当たり会議参加者数はわずか4か月で30倍となり、3億人超に。⃝我が国では、初診でのオンライン診療が時限的に可能となったほか、学校教育におけるオンライン授業や教育端末の配備の動きが加速化⃝「東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト」など、市民参加により、行政サービスの向上や社会課題解決に貢献する「シビックテック」が注目(資料)NTT東日本「ネットワークのトラフィックについて」を基に作成東京都新型コロナウイルス感染症対策サイトZoomの1日当たりの会議参加者数(全世界)都がソースコードを公開したことにより、全国各地で感染動向等をまとめたサイトが開設010,00020,00030,00040,000R1.12月R2.4月約1,000万人3億人超約30倍(万人)(資料)ZoomVideoCommunications,Inc.HPを基に作成我が国のデジタルトランスフォーメーションの遅れが顕在化令和2年2月25日週を100とした場合のトラフィック量の推移374⃝令和2年4月の緊急事態宣言発出後、テレワークやオンライン会議等の増加に伴い、インターネット利用量が増加。5Gをはじめとする安定的かつ安全なインターネット基盤の構築が重要13314715616515916616115190100110120130140150160170180R2.4/6~124/13~194/20~264/27~5/35/4~105/11~175/18~245/25~31平日昼平日夜土日昼土日夜(4/29を除く)(5/4,5,6を除く)

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