『未来の東京』戦略
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(子供に寄り添い、「伸びる・育つ」をサポートする)○一人ひとりの個性や興味・関心を最大限に引き出し、子供たちが自己肯定感を持って人生を生き抜き、社会の様々な課題を解決に導くことができる力を育んでいく。その結果、科学技術の急速な発展や更なるグローバル化といった時代の変化を機敏に捉え、さらには、イノベーションを次々と生み出し、世界に羽ばたく人材が育っていく。○子供たちの学ぶ意欲や学ぶ権利が身近な地域で支えられ、子供たちが抱える悩みにも丁寧に寄り添うことで、子供たちが笑顔であふれ健やかに育っていく。「誰一人取り残さない教育」を将来にわたって行っていくことで、「人が輝く東京」のベースをつくり上げていく。○新しい時代の教育を確立し、全ての子供・若者が将来への希望を持って、自ら伸び、育つ東京をつくり上げていく。(一人ひとりに着目した学びへ転換する)○時代の変化がますます激しくなり、不確実性が増す中で、子供たちが個性や特長を活かして、生き方や働き方を自ら選び、様々な困難を乗り越えて、それぞれの人生を生き抜いていけるよう、一人ひとりを社会全体で大切に育てていくことが重要である。○そのためにも、教育のDXにより、いかなる状況でも学びを止めない環境をつくりあげ、東京の強みである多様な人材や企業などの豊富な社会資源を最大限に活かしながら、「社会の宝」である子供の学びを支えていく。○そして、従来の受け身型・知識習得型の教育から、子供たち一人ひとりに着目し、個々人の自立性や主体性、創造力、課題解決力などを伸ばしていく学びへの大きな転換を進め、一人ひとりの個性や能力に向き合う、新たな「東京型教育モデル」を確立する。(学校教育が果たしている役割とコロナ禍で明らかとなった課題)○学校教育は、知識や技能を習得する側面と、道徳性など社会を生き抜く力や健康に生活する力を養う側面があり、今般の新型コロナの拡大に伴う長期の臨時休業という未曽有の事態を通じて、学校は子供の成長を支える重要な場であることが再認識された。また、学習面では、教育のデジタル化への遅れにより、オンラインを活用した学習の実施に差が生じるなど、学びの保障が問題となった。53

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