『未来の東京』戦略
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(多様性を東京の強みとして育む)○都市の多様性は、「人」の個性を活かすとともに、新たな価値を生み出すイノベーションの原動力であり、成長と成熟の両立を目指すこれからの東京にとって大きな強みとなり得る。様々な価値観を持つ人が、それぞれの違いを認め合いながら、共に暮らせる社会の実現が、個人にとっても社会にとっても重要である。○東京2020大会は、「多様性と調和」をコンセプトに掲げ、その実現に向け、これまで障害者への理解促進、人権の尊重などに関する新たな条例の制定をはじめとして、様々な取組を進めてきた。大会のレガシーを最大限に活かし、都市のレガシーとして更に発展させていく。(互いに尊重し合い、仲良く暮らすまちをつくる)○世界初の二度目のパラリンピック開催に向けて会場周辺で進めてきたハード・ソフト両面のバリアフリー化を、都内の各地域に展開し、障害のある方一人ひとりにきめ細かく寄り添える、質の高いまちを実現していく。○コロナ禍では、日本語に不慣れで不安を感じる外国人に対して、「やさしい日本語」による分かりやすい情報提供、専用の相談体制の構築など、暮らしの安心に向けた対策を講じてきた。こうした経験を活かし、都、区市町村、町会・自治会の連携の下、言語や宗教、文化などが異なる外国人と日本人が交流し、仲良く暮らせる地域社会をつくり、互いの価値観を理解し合い、共に学ぶことで創造性に溢れた人材を次世代に残していく。○こうしたまちをつくり上げることで、一人ひとりが、自分らしくいきいきと働き、暮らすことができる多様性に富んだ真のダイバーシティ都市としていく。(多様な背景を持つ人が暮らす東京)○東京には、性別・年齢・国籍・人種など様々なバックグラウンドを持った人々が、国内外から訪れ、働き、暮らしている。2040年には東京に暮らす約10人に1人が外国人となることが見込まれ、また国籍も多様化している。さらに昨今、価値観の多様化、社会構造の複雑化等を背景に、新たな人権課題も顕在化している。※各年1月1日現在。昭和64年のデータでは、中国と台湾、韓国と朝鮮はそれぞれまとめて計上されている。<都の在住外国人の国籍の多様化>(資料)総務局「外国人人口」を基に作成※各年1月1日現在。昭和64年のデータでは、中国と台湾、韓国と朝鮮はそれぞれまとめて計上されている。61

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