『未来の東京』戦略
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(誰もが集える「居場所」をつくり、つながりを結び直し、コミュニティを広げる)○誰もが気軽に立ち寄り、他者と交流できる「居場所」が、公的住宅や空き家など既存の地域資源も活用してまちのあちこちにつくられ、誰もが悩みを共有し、支え合える環境を地域につくり出していく。○「居場所」では、外国にルーツを持つ子供との間で言葉や文化を教え合う姿や、高齢者が自らの経験を基に子供・若者に様々な知識・教養を教える姿など、多世代・多文化の人のつながりが生まれるとともに、不安や悩み、孤独感を抱えた一人ひとりが希望を見出すことができるようになる。「居場所」での活動を通して、地域コミュニティを支える担い手を生み出し、その人材が次代の担い手を育てる人材の好循環を実現し、持続可能な地域をつくっていく。○オンライン上の「居場所」では、介護施設にいる高齢者や遠方にいる家族などとも日常的に顔を合わせて、会話を交わせることで、距離を越えて時間を共有し、つながりや絆を結び直すことができる。リアルとオンライン双方の強みを生かし、人と人のつながりを強め、新たな時代のコミュニティを広げていく。○もとより、安心して住まえる「住宅」は、日常生活の基盤であり、地域の居場所の確保とあわせて、良質な住まいが確保されている必要がある。人生100年時代を迎え、住宅セーフティネットの強化とともに、テレワークやコワーキング等の新しい働き方に対応した住まいの場の創出など、時代のニーズをしっかりと捉え、先端技術等も活用しながら、公的住宅や民間住宅を含め東京全体を視野に入れた骨太の住宅戦略を展開し、人が安心して暮らせる住環境をつくり出していく。○誰もが集い、支え合う居場所・コミュニティが至る所に存在するまちをつくり上げ、人が輝く東京を実現していく。○核家族化や、価値観の多様化が進み、人と人とのつながりが希薄化しつつある中、コロナ禍では他者と物理的に距離を取ることを余儀なくされることとなった。オンライン上での新たな形の交流が見出される一方で、「地域のおじいちゃん・おばあちゃんと子供たちとの触れ合い」など、地域コミュニティや人とのつながりといったリアルなつながりの価値や尊さが改めて再認識されることとなった。(人のつながり、地域コミュニティ、住まいの重要性が増している)○「人」はこの世に生を受け、人生を閉じるまで社会と関わりながら生きていく。日常生活はもとより、新たな挑戦や困難に立ち向かうときなど、人生のあらゆる場面で他者とつながり、支え合う中で成長し、幸せを感じながら生きている。<都の「世帯主が65歳以上の単独世帯数」の推移>(不安や悩み、孤独感を抱える人を取り残さない)○学校に通えず悩みを抱える子供、職を失ったり、定職に就けずに生活に困窮する人、様々な理由で「ひきこもり」の状態にある人など、不安や孤独感を抱えた人が、悩みを分かち合い、相談ができる、「誰一人取り残さない」まちをつくり上げていく必要がある。(資料)「国勢調査」(総務省)等より作成(備考)2020年以降は政策企画局による推計四捨五入しているため、内訳の合計が総数と一致しない場合がある6342515860595964717473383834374554555047440204060801001201402015202020252030203520402045205020552060(万世帯)(年)75歳以上の一人暮らし65~74歳の一人暮らし予測80921048811311812112111897

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