『未来の東京』戦略
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○今後は、「都市づくりのグランドデザイン(平成29年9月)」で示したように、東京は3,600万人を擁する世界最大の都市圏の中心として、隣接県との交流や連携などを含めた広域的な都市構造を踏まえ、東京圏全体で人やモノの自由な移動や活発な取引を支える交通ネットワークの構築を進めていく。(更なる交通ネットワークの充実強化及び国際競争力の一層の向上を図り、便利で快適な東京をつくる)○成長著しいアジアの大都市が台頭する中で、東京が今後も都市間競争で打ち勝つために、三環状道路をはじめとする高速道路や幹線道路など都市機能を支える大動脈となる道路ネットワークの強化や、世界トップレベルの高密な鉄道ネットワークの更なる充実、国内外からの玄関口となる空港や港の機能強化やアクセスの向上、リニア開通に向けた取組を進めていく。○新型コロナの拡大に伴い、公共交通利用を控える人が増えたことや在宅勤務等のテレワークが進展したことなどにより、一時鉄道・バス等の利用者が減少し、通勤混雑が緩和した一方、公共交通事業者の健全な経営環境にも影響を及ぼすこととなった。公共交通の利便性を維持していくために、過密を回避し、安心、快適に利用できる環境の確保とともに、鉄道沿線でのまちづくりと一体となった持続可能な都市交通の実現に向けて取り組んでいく必要がある。○東京は成熟した都市として、日本橋周辺のまちづくりのように、大規模更新の機会を捉えた首都高の地下化など、円滑な交通と快適な環境の両立を目指していく。また、日々進歩を続ける先端技術への対応などを進めるとともに、高齢社会においても、便利で快適かつ、誰もが自由にストレス無く移動ができ、安心してまち歩きが楽しめるような、人中心のまちづくりに取り組み、未来につなげていくことで、世界最高の交通ネットワークが構築された便利で快適な東京を実現していく。75

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