『未来の東京』戦略
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(最先端技術の活用と有機的な連携でイノベーションを創出)○5GやAI、IoT、ロボット等の最先端技術を活用することで、産業のDXを進め、中小企業のスマート工場導入やスマート農林水産業などを展開し、付加価値の高い製品・サービスを創出する。○また、大企業、中小企業、大学、研究機関、都内各地の地域産業、多様な人材などが従来の枠組みを超えた形で有機的に結び付き、これまでにないビジネスやイノベーションの創出のほか、食や伝統工芸、ファッション・コンテンツなど東京産業のブランド力の向上、新たな事業展開につながる多様な事業承継など、様々なシナジー効果を生み出していく。○こうした取組を通じて、東京全体の生産性を飛躍的に向上させ、魅力的なモノやサービスを生み出し、世界中の人々を惹きつける持続可能な産業へと高めていく。(持続可能で、生産性が高い産業へと転換する)○一方で、都内の事業者は、コロナ禍により長期にわたって経済活動が停滞したことで経営上大きな打撃を受けたほか、国内需要の減少や経営者の高齢化、人手不足、デジタル化への対応など様々な課題に直面している。○戦後最悪とも言える経済状況の中で業績悪化に苦しむ事業者への適切な支援を行うことはもとより、ポストコロナを見据えた持続可能な経営に向けて、消費者マインドの変化等を捉えた新たなビジネス領域への進出など、時代の潮流に対応する柔軟で強靭な産業への転換が求められている。さらには、最先端技術の効果的な活用や多様な主体の連携を生み出すことで、東京全体の生産性を向上させていくことが必要である。(多様な主体が東京の経済を支えている)○東京は、グローバルに活躍する大企業のみならず、都内企業の99%を占め、世界的にも高度な技術を有する中小企業が集積しており、日本経済を力強く支えている。○また、東京は世界有数のメガシティでありながら、地域特性を活かした農林水産業が営まれ、多彩なジャンルの食や商店街、個性あふれる地域産業などが都民生活に浸透し、貴重な財産として深く根付いている。このように、東京の経済は、多様な主体によって支えられながら成長を遂げ、日本全体の発展にも貢献してきた。85

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