『未来の東京』戦略
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国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が示した排出シナリオのうち、最も気温上昇が高くなるシナリオ(4℃前後の上昇を予測するRCP8.5シナリオ)に基づく、2100年の地球の状況を表したもの。赤⇒黄色⇒白へと色が移り変わるにつれて、気温の上昇幅が大きくなる。(シミュレーション・データ提供:国立環境研究所)気候危機人類の未来を脅かしているのは感染症だけではない。毎年のように、地球温暖化が一因ともされる森林火災や記録的な猛暑、豪雨などの自然災害に見舞われており、気候変動の影響は人々の身近な生活領域にまで及んでいる。地球環境を取り巻く問題は、歴史的な転換点を迎えており、まさに「気候危機」と呼ぶべき状況である。新型コロナによる社会経済活動の停滞で、二酸化炭素排出量が大幅に減少し、大気環境には改善がみられた。これを奇貨に、脱炭素に向けて行動を大きく変える契機としなければならない。どんな行動をとればどんな未来が待っているか。ポイントオブノーリターン(引き返し不能点)に差しかかっているという危機感を強く持ち、取組を加速していく必要がある。かけがえのない豊かな地球を将来に遺すために、ラストチャンスである今の選択が、未来の地球の運命を握っている。※ デジタル地球儀リアルタイムの気象情報や生物の移動、地球温暖化の状況など、地球の過去・現在・未来を映し出すことができるデジタル技術を活用した世界初のインタラクティブ(双方向)な地球儀(開発製作:NPO法人Earth Literacy Program)QRコードを読み取ると、地球温暖化の未来予測の動画をご覧いただけます。デジタル地球儀※が表す地球の変化7

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