『未来の東京』戦略
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(外濠や河川、運河などの水辺空間を生かした魅力ある都市の顔づくりを進める)○水辺も人々にとって大切な空間である。河川沿いや臨海部等では、治水対策との整合を図りつつ、人々が憩い、散策や水遊びができるような、潤いのある水辺空間づくりが必要である。こうした視点とともに、東京が持つ本来の自然や資源、遺産を後世により良い形で引き継ぎ、次世代がうまく生かしていけるような都市を目指していく。○将来の美しい東京を実現するため、歴史や文化が蓄積された庭園等とともに、皇居外濠や河川、運河など、過去から東京が引き継いだ財産を最大限に生かして、誰もが親しみ、安らぎや潤いを感じながら快適に生活できる魅力ある東京を実現していく。(木陰や水辺は、気候変動による猛暑をやわらげ、まちに涼しさをもたらす)○近年顕著となっている気候変動は、自然災害の頻発など生活に多大な影響を及ぼすとともに、平均気温の上昇が進行し、夏場の猛暑が一層増加することが懸念される。そうした中で、緑に囲まれた都市空間を生み出し、日差しを遮り、涼しさをもたらす木陰は、人々が健康で快適に生活していくための大事な役割を担っている。東京に木陰や水辺をつくり、涼しさを生み出していくために、水や緑が豊かで潤いのある都市空間の創出を最優先に考えていく。89

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