『未来の東京』戦略
97/394

(人々に希望を与え、絆を強める「スポーツの力」)○コロナ禍では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の1年延期をはじめ、様々な国際スポーツ大会、プロスポーツ、中高生の部活動の大会が中止・延期となるなど、スポーツ界に大きな影響を及ぼした。スポーツができない、観戦できない状況に置かれ、人々はスポーツを通じて得られる喜びや楽しさの尊さに改めて気付かされることとなった。(二度目のパラリンピック大会のレガシー)○東京は、世界で初めて二度目の夏季パラリンピック大会を開催する都市となる。多くの人がパラスポーツの魅力を体感し、理解を深めることを通じて、パラスポーツを誰もが楽しめるポピュラーなコンテンツとして確立していく。(スポーツの力を最大限に享受できるスポーツフィールドを実現)○東京2020大会を契機に、多くの都民がスポーツを「する」ことはもとより、競技会場等でスポーツを「みる」、スポーツボランティア等でスポーツを「支える」といった様々な形でスポーツに触れる機会が増え、健康増進、地域の活性化、人と人とのつながりなどの「スポーツの力」が都民にもたらされる好循環が生まれる。○コロナ禍の経験を昇華させ、生の現場で味わえるリアルな体験価値と、最先端技術を駆使して体験できるバーチャルな価値とがハイブリッドされたスポーツの新たな楽しみ方を生み出すことで、より多くの人が「スポーツの力」を享受することができる。○誰もが望む場所で、望むスポーツを気軽に行うことができる環境を整え、東京2020大会の競技施設等を有効に活用することで、スポーツやパラスポーツを至る所で「する・みる・支える」ことができるスポーツフィールドを東京全体に創出していく。○こうした状況を経て開催される東京2020大会は、人類が一丸となって「見えざる敵」に打ち勝ち、スポーツを通じて絆を更に強め、世界中の人々に希望と自信、喜びを与える、未来への希望を灯す祭典として成功を収められるよう、感染症対策をはじめ万全の準備を進めていく。○また、障害者の一人ひとりが自らの状況に応じて、パラスポーツを体験し、楽しむことで、自分らしい人生を送ることができるようになるとともに、障害のあるなしに関わらず、老若男女がパラスポーツをユニバーサルなスポーツとして楽しむ環境を整えることで、共生社会を実現していく。95

元のページ  ../index.html#97

このブックを見る