くわばたりえの未来ビジョン

子育てから未来設計
~人生150年時代~

―2050年にこうなっているといいなという思いはありますか。

ママ友会って毎月やっている集まりの中でいつもテーマになるのが、働くママが子供をつくりにくい環境。1人目妊娠しました、2人目となると年子は大変なので2歳あけたい。でも1人目産んだ後の1年間たったら育休が終わって復帰する、復帰してすぐに妊娠しましたとは、とてもじゃないけれども言えない。じゃあ2人目つくるのには2年ぐらい働いてからとなると、結局自分が欲しい時に子供がつくれない。だから、女性が働きやすくしてほしい。

さらに、待機児童もなくなりました、女性が働きやすくなりました。次は、育児しやすくならないとだめなんですよ。その場合、大切になってくるのはパパです。育児休暇をとったことあるパパも、育児休暇を丸々1か月、3か月とるんじゃなくて時短育休にした方が奥さんが喜んだと言うし、会社にもそこまで迷惑かけなかったって言っていたから、やっぱりそれは100%なってほしいな。

あと、やっぱり育児が大変ということが知られていない。そこは義務教育の中で普通に育児の事をしておいてもらわないと。自分の子供が親になった時に楽しく仕事しながら子育てしてほしいから、もっと身近に考えていくというのも大切。

―それでは、2050年にあったらいいなと思うものはありますか。

ドラえもんの道具でいうと、ほんやくコンニャク。そのコンニャク食べたら英語しゃべれたりするんです。別にコンニャクじゃなくても、何か耳にパッとつけたりすると、どこの国の人ともしゃべれるというのがあったら。色々な国の人といっぱいワーッとしゃべれたら楽しいし、海外旅行にもどんどんみんな行くだろうし、海外の人もどんどん日本に来るだろうし。

あと、どこでもドア。海外旅行だって、どこでもドアなんか1秒ですよ。だから飛行機の値段と同じ金額払ってもいいから、どこでもドアで行きたい。駅のかわり、もしくは、玄関あけたら自分の最寄り駅とかでもいい。そしたら駅近のマンションもそんなに高くもなくなる。移動時間がかからないから、遠くてもどこで暮らしてもいい。それで余った時間どう過ごすかといえば、趣味。趣味の時間とか、休みなさ過ぎませんか、今の日本の人。

―2050年にご自身は74歳ですが、その頃のご自分を想像してみたらいかがですか。

やっぱり健康寿命伸びていると思うんですよ。今100歳といったらみんなびっくりするけれど、その頃にはもう150歳ぐらい。ということは74なんてピンピンしているはずなんです。何だったら出産できるぐらいの勢い。高齢出産なんていう言葉もなくなっちゃって。

あと、今は携帯忘れたら何もできないけれど、その頃にはスマホが頭に入ってるんじゃないですか。前に「脳にスマホが埋められた」というドラマがあったけど、自分自身がスマホなんです。カチャッとやったら写真が撮れて、頭の中で考えた言葉がメールで送られているとか、電話がかかってきてベラベラッとしゃべるとか。だから、もうみんな頭の辺に何かチップみたいなものが埋まっているんじゃないかな。そんなの絶対嫌だと思ったけれども、その方が絶対水に濡れないし、壊れないしと思って。便利な反面、何となく嫌だというか怖いという部分もちょっとあるけど、そんなことすらも全部なくなるのかな。

―150年という長い人生になったら、何をしますか。

75だと折り返し地点で、あと75年どうすればいいか。そう考えると、次の人生、勉強しなきゃいけないかもしれない。自分の好きなことを学んで、何かのきっかけから色々な免許を取ったりとか。それこそ今、保育士不足と言っているけれども、逆に保育士だらけになるんじゃないかな。

ビジョ懇の中で高校生内閣が、試験をスマホ見ながらやればいいと言ったことがあったんですよ。私これ、カンニングやん、もう答え書いてるやんって思ったけれども、決まった答えのない試験をすればいいと言ったんです。こういう時にどういうのがいいと思いますか、みたいなのを考えるときに、パッと法律などをスマホで調べて、こういう法律があるからこういうことができるみたいな、答えのない試験ってすごい大切だなと思って。知識だけじゃなくて、解決策を見つけるための頭の柔軟性ってすごい大切なんだなと思った。大体頭にチップが入っていくなら、別に計算とかしなくてもいいですもんね。

―長い人生を健康で暮らしていくために実現してほしいというのはありますか。

あとは交通事故ゼロ。何かぶつかりそうになったらバリアみたいなのが出てきて、絶対に死なないみたいな。交通事故ゼロを車側じゃなくて人間側で何かつくられないかな。何か衝撃がありそうな時、例えば今学校の帽子かぶっていますけど、その帽子にいちいちボタン押さなくても勝手にバリアが出るみたいな感じで、人間につけてほしいんです。

多分医療も発達しているから、がんもなくなるし、病気になっても治るような技術もあるだろうし。だから150歳まで生きられる。もちろん認知症にもならない。そうすると、どうやって死ぬのかなということなんですよ。だって交通事故にも遭わない、がんにもならない。それでめっちゃ元気。だから死なないでしょうね、もう。人生150年長いって言われるかもしれないけれど、それが短く感じるぐらい楽しい世の中になっているんじゃないですか?もっと生きたかったと言えるような。

―2050年に主役になっている子供達にくわばたさんがメッセージを残すとしたら何を残しますか。

自分の意見を自分の口で言える人になってほしい。みんなが盛り上がっているときに、それちゃうけどなって心の中で思わないで、それ違うんじゃないですかと言ったら、自分の意見を言ったことに対してどんどん話がもっと前に向かっていくし。

あと私が子供の時って、あんな大人にだけは絶対なりたくないと思って生きてきたんですけれども、今の子供にはあんな大人にどうしてもなりたいという人を見つけてほしい。その人が今何をしているのか、何でその人はそんなふうになれたのかというのを、何か人のいいところをまねする癖もつけてほしいな。