第23回 都庁マネジメント本部
日時
平成30年2月1日(木)13:40~14:40
場所
都庁第一本庁舎7階小会議室
出席者
知事、副知事、教育長、東京都技監、政策企画局長、総務局長、財務局長、福祉保健局長、病院経営本部長 ほか
議題
東京のいまと未来における人間とロボットの関係について
内容
外部有識者(石黒浩氏 *大阪大学教授)を招き、少子高齢社会における医療・介護分野でのロボットの活躍や、未来における人間の生活の中でのロボットの役割に関する講義と意見交換を行った。
講義の概要
【講義テーマ】「ロボットと未来社会 人と関わるロボットの研究開発は医療分野に何をもたらすのか? 」
- ロボット社会とは、従来の産業用ロボットとは違い、人と関わる人間型ロボットが、高齢者介護や、病院・公共施設の案内、学習・言語教育、小売店での販売など、街の中の様々なサービスを提供する社会。
- 人間型ロボットには、シンプルなかわいいロボットから、人間そっくりなロボット(アンドロイド)まで様々存在する。
- アンドロイドは、人の存在の代行や保存・再現など、人の存在を拡張することが可能。人間国宝の名人芸の保存、文豪の再現、アナウンサーの代行などで既に活用されている。
- 単純化されたシンプルなロボットでは、省略された部分についてポジティブな想像が引き出される。認知症高齢者や自閉症児など、人と話すのが苦手な人でもロボットとは話すことができるため、対話支援や問題行動の抑制、コミュニケーションの療育などに効果がある。
- 人間は2つのモダリティ(知覚)があれば人を感じることができる。「声」と「触感」を感じるロボット(ハグビー)は、ストレス軽減効果があり、小学校・支援学校や高齢者施設での読み聞かせなどに活用されている。
- オリンピック・パラリンピックを機会に、通訳・案内などをはじめとして、ロボットの普及・活用が一層進むことを期待する。
【意見交換等】
- 医療・介護分野をはじめ、社会の様々なサービスにおけるロボットの活用の可能性などについて意見交換した。