第14回 サイバーセキュリティ対策について 齋藤ウィリアム浩幸氏
- 更新日
第14回 都庁マネジメント本部
日時
平成29年2月2日(木) 14:20~15:20
場所
都庁第一本庁舎7階小会議室
出席者
知事、副知事、教育長、東京都技監、政策企画局長、総務局長、財務局長、オリンピック・パラリンピック準備局長、危機管理監、警視庁サイバーセキュリティ対策本部副本部長 ほか
議題
サイバーセキュリティ対策について
内容
外部有識者(齋藤ウィリアム浩幸 内閣府参与)を招き、サイバーセキュリティ対策に関する講義及び意見交換を行った。
講義の概要
- サイバーセキュリティは守りだけでなく攻めの部分を考えることが必要。
- 世の中は第四次産業革命といわれ、ムーアの法則でテクノロジーは進化し続けている。一方で、日本は少子高齢化に直面し、また生産性は欧米に比べ劣り人材も不足している。こうした課題に対し、日本こそ率先してICTを活用していくべき。
- 半導体や通信、ストレージが安くなり、またセンサーの普及で様々なデータを集め多様なサービスを提供することが可能。これらのデータをどう守り、どう活用するかが課題。単体ではなく組み合わせることが大事で、インターネットは、セキュリティがあって初めてビジネスになる。
- サイバーセキュリティは、高コスト、複雑、非効率といったマイナスイメージがあるが、利便性も考え組み込んでいくことで、競争力を高めることができる。発想の転換が大事。
- セキュリティに100%はない。パーフェクトを目指して時間を使うのではなく、レジリエンス(復元力)を考えていくことが重要。
- 2020年東京オリンピック・パラリンピックは日本のチャンス。前回1964年の大会時に開業した新幹線、すごい点は速度ではなくブレーキの技術だった。サイバーセキュリティは、ICTにおけるブレーキの役割。IoTを使って新しいビジネスモデルを生むことができる日本にしたい。
意見交換等
- セキュリティ面での東京の安全・安心の確保や、プログラミング教育などについて意見交換した。
記事ID:001-000-20231013-003009