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第4回 東京2020大会の振り返りと都が今後取り組んでいくべき課題について 藻谷浩介氏

更新日

第4回 都庁マネジメント本部

日時

令和3年10月19日(火) 16:40~17:40

場所

都庁第一本庁舎7階小会議室(オンライン開催)

出席者

知事、副知事、教育長、東京都技監、政策企画局長、総務局長、財務局長、オリンピック・パラリンピック準備局長、福祉保健局長 ほか

議題

東京2020大会の振り返りと大会を踏まえて都が今後取り組んでいくべき課題について

内容

外部有識者(株式会社日本総合研究所 主席研究員 藻谷浩介氏)を招き、東京2020大会を踏まえて都が今後取り組んでいくべき課題について、講義と意見交換を行った。

講義の概要

【講義テーマ】東京2020大会の感想と今後の課題

  • 東京2020大会を開催したことは世界に対し開催を約束した責任を果たしたものと評価している。新型コロナ第5波と大会の開催が無関係であることは客観的データで示されている。開催中でも日本は、人口当たりの感染者数を欧米などの多くのワクチン先進国よりも低く保っており、東京以外の世界の他都市であれば開催は不可能だっただろう。
  • また、都をはじめとした自治体関係者の必死の努力で、大会の開幕前に60歳以上への接種が進んだ。そのことが結果的に、第5波における死者数を大きく減らした点は、事実として認識すべきだ。
  • 一方で、選手ファーストの運営で報道関係者を後回しにしたこともあり、訪日報道関係者に日本や東京の魅力を味わってもらうチャンスを逃してしまったかもしれない。しかし、参加者の感染を防ぐ観点からは間違っていなかった。
  • 過度な商業化の見直しを前提に、東京は半世紀に一度程度の頻度で五輪を開催すべきだ。世界最大なのに最も秩序・環境の良い都市として、東京にはその使命があると思う。既存施設のリニューアルにより開催にかかる経費は最小にしつつ、投資はインバウンドの増加・定着で回収していく、そういうやり方もあり得るのではないか。
  • 日本のインバウンド需要は、コロナ前の訪日客数データから考えても非常に高い将来性を有している。しかし、訪日客を増やそうとすれば宿泊、運輸等がパンクし観光公害に繋がりかねない。将来の天災リスク等も考慮し、高単価・少数誘致の戦略で抑制気味に観光を育てていき、日本は「アジアの綺麗な庭」であり続けていくことが重要である。

【意見交換等】

大会の振り返りと大会を踏まえて都が今後取り組んでいくべき課題等について意見交換した

記事ID:001-000-20231013-002975