第4回 富士山噴火と南海トラフ 富士山噴火に備え東京都のとるべき対策 鎌田浩毅氏
- 更新日
第4回 都庁マネジメント本部
日時
令和5年7月19日(水) 16:00~17:00
場所
都庁第一本庁舎6階ホール
出席者
知事、副知事、東京都技監、政策企画局長、総務局長、財務局長、都市整備局長、危機管理監 ほか
議題
「富士山噴火と南海トラフ 富士山噴火に備え東京都のとるべき対策」
内容
外部有識者(京都大学名誉教授 鎌田浩毅氏)と議題について、講義及び意見交換を行った。
講義の概要
【講義テーマ】「富士山噴火と南海トラフ 富士山噴火に備え東京都のとるべき対策」
- 東日本大震災は千年ぶりに起きたM9クラスの海の地震であり、この影響で近年、地震が増えている。次の海の地震として、2035年±5年の範囲で南海トラフ地震の発生が予測されている。
- 南海トラフ地震により、富士山の噴火も予測される。直近の噴火から約300年の間隔があき、火山灰も相当量。首都圏に到達する火山灰は粒子が細かく、電子機器やインフラなど様々な影響があり、噴火により約6,800万人が被災することが見込まれる。
- 陸の地震としては、首都直下地震が喫緊の課題であり、震源として想定されているのが19箇所で、首都圏一都四県に大きく影響する。
- 1986年に噴火した伊豆大島、2000年に噴火した三宅島もマグマが溜まっており、スタンバイの状態にある。
- 地球温暖化について、火山学的には、18世紀、19世紀は大きな噴火があり、火山灰が太陽光を遮って寒冷化していたが、20世紀後半以降、大規模な噴火が異常に少なく、徐々に温暖化してきた。これが百年単位のレギュラーな火山噴火に戻ると、一気に寒冷化する可能性もある。
【意見交換等】
降灰対策や発災時の対応などについて意見交換を行った。
記事ID:001-000-20231013-002992