第6回 革新的な新エネルギーの展開 長尾昂氏、小西哲之氏、世古圭氏
- 更新日
第6回 都庁マネジメント本部
日時
令和5年9月4日(月) 15:00~16:00
場所
都庁第一本庁舎6階ホール
出席者
知事、副知事、東京都技監、政策企画局長、総務局長、財務局長、産業労働局長、スタートアップ・国際金融都市戦略室長 ほか
議題
「革新的な新エネルギーの展開」
内容
外部有識者(京都フュージョニアリング株式会社 長尾昂氏、小西哲之氏、世古圭氏)と議題について講義及び意見交換を行った。
講義の概要
【講義テーマ】「革新的な新エネルギーの展開」
- フュージョン(核融合)は、ゼロ・エミッションを実現するソリューション。今すぐに導入できる太陽光や風力の次を見据えたときに、負荷追従電源という意味において有用性が高く、技術開発を進めていく時期に来ていると考える。
- 日本は資源が乏しく、エネルギー(燃料)を調達するために年間約20兆円の国費が流出している。フュージョンは燃料がほとんどいらず、エネルギーを資源から技術にシフトしていくことができる。
- 日本もフュージョンエネルギー・イノベーション戦略を策定したが、イギリスやアメリカは一方先を見据えた開発を進めている。アメリカでは、宇宙産業でスペースXを生み出したのと同様のプログラムをこの分野でも開始している。特徴としてスタートアップの動き方。資金を集め、国や自治体と連携し許認可のスピードを上げて開発を進めていく、このスピード感はアメリカらしい。
- 日本は熱源の宝庫。フュージョンに用いる「ジャイロトロン」という技術を活用して、深部地熱に取り組んでいる。従来よりも深く掘ることで高温帯の熱を活用し、エネルギーを賄える可能性がある。
【意見交換等】
スタートアップにおける産業育成や、フュージョンに係る技術的な課題や応用などについて意見交換を行った。
記事ID:001-000-20231013-003018