第11回 神戸アイセンターの未来の医療 三宅琢氏
- 更新日
第11回 都庁マネジメント本部
日時
令和5年11月21日(火) 11:00~12:00
場所
都庁第一本庁舎6階ホール
出席者
知事、副知事、東京都技監、政策企画局長、総務局長、財務局長、デジタルサービス局長、福祉局長、保健医療局長 ほか
議題
「神戸アイセンターの未来の医療」
内容
外部有識者(株式会社Studio Gift Hands三宅琢氏)と議題について、講義及び意見交換を行った。
講義の概要
【講義テーマ】「神戸アイセンターの未来の医療」
- 情報障害をゼロにする(知らなかったという状態をなくす)ことが、社会の平和や幸せにつながる。見えなくなったら終わりだというような思い込みの病には、患者の夢や想いを起点とした適切な情報提供による気づきの処方箋が必要。
- 人生100年時代の医療の役割は、病気を治癒させることに加え寿命を全うするまで、病気や老いと共存しながらその人らしくやりたいことができている状態をサポートしていくこと。その状態を実現できる社会環境を整えていくこと。
- 当時者に加え社会側の認識にも認識変容が必要。障害種別(視覚・聴覚・肢体不自由など)を起点とした解決法ではなく、やりたい事や困り事(読む、書く、通勤、旅など)を起点とした障害種別を超えた共通解の情報提供が有効である。
- 声をあげなくても個別最適化された配慮が店員等に伝わる「配慮の自動化」の仕組みにより、当事者は病や障害に縛られず、周りも自然と配慮できて誰ひとり取り残さずすべての人が自己実現しやすい社会の実現を目指すことが必要。
- 課題の解決には当事者の意見を聞くことが重要だが、障害など困難を克服した「プロの当事者」から聞くことも重要。障害者は困難さから生まれた新しい視点や社会的価値、困り事改善の工夫などの多くの叡智を持つ生き方の達人である。
【意見交換等】
デジタルを活用したサービスの提供方法や、医療・福祉サービスとの連携などについて、意見交換を行った。
記事ID:001-001-20240109-010421