第2回 都庁マネジメント本部
日時
令和2年11月17日(火) 16:00~17:00
場所
都庁第一本庁舎7階中会議室
出席者
知事、副知事、教育長、政策企画局長、総務局長、財務局長、戦略政策情報推進本部長 ほか
議題
withコロナafterコロナの社会の在り方~AIとデータによる変革~
内容
外部有識者(ヤフー株式会社 チーフストラテジーオフィサー(CSO)、慶應義塾大学 環境情報学部 教授 安宅和人氏)を招き、withコロナafterコロナの社会の在り方について、講義と意見交換を行った。
講義の概要
【講義テーマ】"残すに値する未来"を考える
- withコロナは非常に不連続な世の中である。変化に対応していく組織であるためには、目先の対応だけでなく、あるべき未来に向けた中長期的な仕込みや仕掛けが十分に出来ている必要がある。未来は目指すものであり創るものである。
- 現在の地球を考えた場合、伝染病と天災に破壊されない社会をいかに作るかが重要である。感染症対策では、都市を「密閉」ではなく「開放」、「高密度」ではなく「疎」にする「開疎化」や、リモートワーク可能な通信環境の整備などが重要である。災害対策では、地球温暖化を踏まえ、水害対策とともに、風速70m以上のメガ台風を想定した「風」に備える必要があり、電線を張る社会は止める必要がある。
- 全世界的に人口が調整局面へ向かう中では、人口増を前提としない経済の維持・発展が必須である。規模が富につながらない時代では、夢を描き全体を構想する力がこれまで以上に重要となる。
- そのカギとなるのは、社会の枠には収まらないが未来を考えて仕掛けることが出来る「異人」である。東京が多様性を取り込み、未来を考える人をどれだけ生み出せるかによって都市の未来、社会の未来が決まる。様々な人と知り合えることが都市の一番の強みであり、これを生かして素敵な東京としていってほしい。