東京のスポーツ振興施策/オリンピック・パラリンピック準備局

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[はじめに]この記事についてご留意いただきたいこと:

  • 令和3年7~9月に東京都メディアセンターで国内外のメディア向けに行ったオンラインブリーフィングの内容を、ウェブ上で読みやすいように編集して記事にしたものです。
  • オンラインブリーフィングは日本語と英語の逐次通訳で行われました。そのため、スライドの中には英語のみで表記されているものもありますが、ご了承ください。
  • 内容はブリーフィング時点のものであり、現時点とは事業内容等が異なる場合がありますので、ご承知おき願います。

東京のスポーツ振興施策

東京のスポーツ振興施策、パラスポーツ振興施策についてご説明します。

スポーツ振興施策について

TMCブリーフィングスライド:東京のスポーツ振興施策(1)

 

まず、スポーツ振興施策について、ご説明します。

東京都は、スポーツ振興施策の将来像として、「スポーツフィールド・東京」の実現をかかげています。東京2020大会のレガシーを最大限生かし、スポーツを「する・みる・支える」ための様々な環境を整えることで、誰もがスポーツを楽しみ、健康増進や人とのつながりなど、スポーツの力を享受できる「スポーツフィールド・東京」を創り上げていくこととしています。

その政策目標のひとつとして、都民のスポーツ実施率を世界最高水準にすることを掲げています。週1回以上スポーツをする都民の割合を70%に向上させ、さらに世界最高水準に高めようという目標ですが、2020年のスポーツ実施率は60.4%となっています。

 

TMCブリーフィングスライド:東京のスポーツ振興施策(2)

 

続いて、「施策の方向性と取組例」をご紹介します。

まず、「アスリートへの支援」です。アスリートの発掘・育成のため、優れた運動能力を有する中学生を募集・選考し、適性のある競技でトップアスリートとして活躍できるよう支援しています。また、アスリートの強化のため、国際大会への出場が期待される選手を「東京アスリート」として認定し、強化費等を支援しているほか、アスリートや企業を対象にセミナー等を実施しアスリートの雇用をサポートする取組も行っています。

次に、「スポーツの普及・振興」ですが、スポーツフィールド・東京の実現へ向け3つの観点で施策を進めています。

1点目は、「機会の創出 ~スポーツイベントの開催~」です。世界最高峰のマラソン大会のひとつである「東京マラソン」から、誰でも気軽に参加できるウォーキングイベントまで、様々なスポーツイベントを開催することで、都民にスポーツの機会を提供しています。

2点目は、「場の確保 ~スポーツ施設の整備~」です。1964年の東京大会の会場となった駒沢オリンピック公園総合運動場施設など12の既存施設に加え、東京2020大会の会場として東京アクアティクスセンターなど6つの新規施設を整備し、あわせて18の都立施設を運営しています。さらに、区市町村のスポーツ施設の整備も支援し、スポーツの場の確保を進めています。

3点目は、「民間等との連携 ~企業のスポーツ推進~」です。働き世代のスポーツを促進するため、従業員のスポーツ実施を積極的に推進する企業を「スポーツ推進企業」として認定し、特に波及効果の大きい取組を行っている企業はモデル企業として知事から表彰するなど、企業のスポーツの取組を奨励しています。

東京都では、この他にも様々なスポーツ振興施策に取り組み、「スポーツフィールド・東京」の実現を目指していきます。

パラスポーツの振興について

TMCブリーフィングスライド:東京のスポーツ振興施策(3)

 

続きまして、パラスポーツの振興についてご説明します。

東京は、世界で初めて2回目の夏季パラリンピックを開催した都市として、パラスポーツをポピュラーなコンテンツとし、障害の有無を問わず「いつでも、どこでも、いつまでも」楽しめる取組を推進しています。2030年に障害者スポーツの実施率を50%にする、パラスポーツに関心のある都民の割合を80%にするという2つの政策目標を立てました。

 

TMCブリーフィングスライド:東京のスポーツ振興施策(4)

 

都は、パラスポーツの振興を4つの観点から推進しています。

第一に障害者がスポーツをできる場所の確保です。障害のある人にとって、身近な地域でスポーツをしたり、運動ができる場所があることは重要です。そのため、都立の特別支援学校の体育館を学校が使っていない時間にスポーツ団体に貸し出すようにしています。また、都内には2箇所、障害者専用のスポーツセンターがあり、専門のスタッフが障害の種別や程度に合わせてスポーツをサポートしています。

第二に支える人材の育成です。障害のある人がスポーツや運動をするためには、それを支える人が欠かせません。都は、セミナーを開催するなど、支え手が増えるよう取り組んでいます。東京大会で活動していたボランティアの人たちが、大会後もパラスポーツを支えてくれるよう、パラスポーツの魅力を伝えていきたいと思います。

第三に普及啓発・理解促進です。障害のある人にもない人にもパラリンピック競技だけでなく、いろいろなパラスポーツを知ってもらうことが重要です。都は、パラスポーツのファンを増やすプロジェクト、TEAM BEYONDを展開しており、そのメンバーはすでに130万人を超えています。また、障害者スポーツの国際大会の開催を支援し、観戦機会を創出しています。

第四に競技力向上です。国際大会での活躍を目指すパラアスリートを支援する取組を展開しています。次世代を担う選手を発掘・育成するための競技体験や、競技の継続に向けたフォローを実施するほか、障害者スポーツ競技団体に対しても様々な形で支援を行っています。こうした取組を通じて、パラスポーツをポピュラーなコンテンツにし、共生社会の実現につなげていきます。

東京都は、新たに整備した競技施設をはじめ、スポーツ施設の新たな魅力を最大限発揮し、スポーツを中心に様々な目的で都民が集うことができる拠点として形成するほか、誰もがいきいきとスポーツに親しみ、ウェルネスを実現できるよう、スポーツを核とした新たな価値や魅力も創出していきます。そして、スポーツの新たな楽しみ方を生み出す等、都民の日常にスポーツが溶け込んだまちを創出していきます。

 

TMCブリーフィングスライド:東京のスポーツ振興施策(0)

 

※このブリーフィングは、2021年8月5日と9月5日に実施されました。

参考

記事ID:001-000-20231012-001951