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「2020年に向けた実行プラン」事業の進捗状況について【2018年04月分】
このページでは、各月の取組の特集と、「3つのシティ」ごとの実行プランに関する事業の進捗状況を掲載しています。
【セーフ シティ】
『都市インフラの長寿命化・更新』
しっかりと管理するので、まちの機能が変わらない。
予防保全型管理の推進
インフラには道路、港湾、水道、下水道など様々な種類があります。近年、これらのインフラを予算などの制約がある中で、今後どのように管理していくかが大きな課題となっています。特に、インフラの更新(造り替えや架け替え)は、多額の費用と長期間の工事が必要であり、社会に大きな影響を与えるため、最小限に抑えることが重要です。こうしたインフラの管理手法の一つとして、更新時期の平準化と総事業費の削減を図るために、損傷や劣化が進行する前に適切な対策を行う管理手法を「予防保全型管理」といいます。
橋梁・トンネルにおける予防保全型管理
橋梁・トンネルの建設時期について見てみると、橋梁については、1964年の東京オリンピックを契機とした高度経済成長期に集中が見られます。<資料1参照>
このため、将来的には、寿命を迎えた橋梁の更新時期が一時期に集中することが考えられます。
一方、トンネルの建設時期は、橋梁ほどの集中は見られません。<資料2参照>
しかしながら、トンネルは橋梁と異なり、交通を確保しながら同一箇所に造り直すことが非常に困難な構造物であり、現在の構造物を長期間供用していく必要があります。
このような状況を踏まえ、利用者の安全・安心を確保するため、2018年度現在、橋梁とトンネルについて、施設の特性を踏まえた予防保全型管理に取り組んでいます。
~実行プランにおける政策目標~
- 長寿命化対策に着手する橋梁数 ⇒ 2024年度 160橋着手(累計)
- 補強・補修に着手するトンネル数 ⇒ 2024年度 26トンネル着手(累計)
~予防保全型管理に基づく事業開始から現在まで~
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聖橋 など77箇所において、長寿命化対策に着手しました。 -
花折 トンネルなど7トンネルにおいて、補強・補修に着手しました。(2017年度末現在)
~更に詳しい情報は、下記をご覧ください~
下水道管における予防保全型管理の推進
東京の下水道は、高度経済成長期以降、集中的に整備したため、施設の老朽化が急速に進行しています。このため、老朽化した施設の更新に合わせて、雨水排除能力の増強や耐震性の強化など機能の向上を図る再構築を計画的、効率的に推進しています。アセットマネジメント(※)手法を活用し、計画的な補修などにより、法定耐用年数(50年)より30年程度延命化し、経済的耐用年数(80年程度)で効率的に再構築を進めています。<資料3参照>
また、中長期的な事業の平準化を図るため、区部を整備年代により三期に分けて進めます。このうち整備年代の古い都心4処理区(第一期再構築エリア)の再構築を優先して進めています。<資料4参照>- アセットマネジメント:施設の状態を評価し、適切な維持管理を行うとともに、ライフサイクルコストや中長期的な事業の平準化などを勘案しつつ、計画的かつ効率的に資産を管理する方法
具体的な取組としては、老朽化が進んだ下水道管の内側に新しい管を作り、既設管と一体化する更生工法の活用などにより、再構築を進めています。
更生工法は、道路を掘らずに、下水を流したままで施工が可能であり、道路交通や生活への影響を最小限に抑えることができます。<資料5参照>
再構築の推進により、将来にわたって安定的に下水を流す機能を確保し、安全・安心して暮らせる東京を実現します。
~実行プランにおける政策目標~
・整備年代の古い都心4処理区の下水道管の再構築 ⇒ 2029年度 100%完了(16,300ha)
→2016年度末累計は7,258ha。年次計画(約700ha/年)に沿って、着実に進めています。
~更に詳しい情報は、下記をご覧ください~
・経営計画2016本編(下水道局ホームページ)
(該当ページ:第二部 主要施策の展開 1,区部下水道事業主要施策 18~21ページ)
―予防保全型管理の推進については、実行プラン(本体)80ページ【PDF】も是非ご覧ください。―「2020年に向けた実行プラン」進捗状況(2018年4月時点)