2050東京戦略「都市強靭化編」

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東京都の取り組み

「2050東京戦略」で掲げている2050年代のビジョン『災害の脅威から都民を守る世界で最も強靭な都市へ』に基づき、気候変動により激甚化する風水害や切迫する大規模地震などの自然災害に対しても、都民の皆様が不安を感じずに暮らせるまちを目指して取り組んでいます。

🔍東京の首都直下地震等に対する被害想定は10年間で大きく減少


住宅の耐震化率は2012年からの10年間で10%以上進み、2022年時点で92.0%となっています。
その結果、建物の倒壊など揺れによる死者数が2,000人程度減少するなど、大きな減災効果が見込まれています。
木造住宅密集地域等における老朽建築物の除却や建替え等を支援し、市街地の不燃化を着実に進め、2023年時点で不燃領域率66%(参考値)となっています。
※不燃領域率が70%を超えると延焼による焼失率はほぼゼロとなります。

🔍調節池等の着実な整備により、浸水被害が激減


豪雨や台風時に増えた川の水をためておく調節池等、河川整備を計画的に進めてきた結果、同規模の台風時の浸水被害を比較すると50年前から激減しています。
調節池は2024年度末時点で約268万㎥分が稼働しています。

災害の脅威から都民を守り、世界で最も強靭な都市東京へ

大きな地震から都民の命と暮らしを守るため、住宅や上下水道施設の耐震化、無電柱化の推進、木造住宅密集地域の不燃化など、様々な対策を行っています。
災害時の停電や通信障害に対応するため、災害拠点病院等の重要施設の非常用電源配備率、区市町村の衛星通信機器配備率はともに100%です。
このほか、災害時の電源確保にも資する再エネ設備の導入も促進しています。
気候変動の影響による降雨量の増加等に備え、調節池等の河川整備や雨水貯留施設等の下水道施設の整備を推進するなど、風水害対策に取り組んでいます。
富士山噴火に伴う降灰が生じても、交通やライフラインが長期間ストップすることがないように、ロードスイーパー等による道路の除灰や仮置場確保など、都市活動を維持するための取組を進めています。

防災の重要性を短編ドラマ(動画)でご紹介!

“まさか”は必ずやってくる、災害時のリスクを“マナブ”

主演:上坂 樹里・坪根 悠仁

防災意識が高くしっかり者の「キョウコ」を上坂 樹里さん、どこか憎めない「マナブ」を坪根 悠仁さんが演じ、新生活をスタートさせる2人の日常を描いています。キョウコの話す防災の取組に口癖の「まさか」 と返すマナブ。マナブに自信を重ねることで防災の重要性を学ぶことができるストーリーです。
第1話「備えあれば憂いなし」
第2話「迫りくる災害」
第3話「ふたりの強靭化」

2050東京戦略とは

「2050東京戦略」では、災害の脅威から都民を守る世界で最も強靭な都市東京を描いています。
この「ビジョン」を実現し、都民の皆様の命と暮らしを守り、災害の不安を感じずに暮らすことができる東京になったと実感していただけるように、政策目標を掲げ、今後も様々な取り組みを推進しています。

東京の暮らしをもっとよくするために

✔応急対策活動を支える交通網を確保するため、特定緊急輸送道路沿道建築物の耐震化に向けた取組を支援!

※特定緊急輸送道路は、地震発生時に緊急輸送などを円滑に行うための道路のうち、特に沿道建築物の耐震化を図る必要があると認められた道路
✔木造住宅密集地域等における老朽建築物の除却や建替え等を支援し、市街地の不燃化を着実に推進!
✔都市機能が集中するセンター・コア・エリアの無電柱化は概ね完了し、環状七号線内側エリアに拡大中!
✔開発等と併せた電柱を増やさない新たな取組により、推進を加速!
✔気候変動の影響による降雨量の増加等に備え、護岸等の整備を着実に進めるとともに、調節池等の更なる整備に向けた取組を推進!
こちらのページでは「2050東京戦略」より「都市強靭化」について、紹介させていただきました。
「2050東京戦略」について、もっと詳しく知りたいと思った方は、下記ページよりご覧ください。

その他の主な取り組み

「脱炭素社会を実現し、世界のネットゼロ達成に大きく貢献」に基づき、暑さ対策の取組を進めています。
『望む人の「叶えたい」を支え、一人ひとりの自己表現を応援』に基づき、ライフステージを通じた切れ目ない支援を展開しています。
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